近年、コロナによって人との接触に制限がかかり、閉鎖的かつ分断した社会になりました。パッケージ業界においては、脱プラ、SDGsといった環境問題への取り組みが急速に進み、パッケージの在り方が大きく変わらざるをえない状況となっています。大量生産・大量消費を支えてきたこれまでのパッケージは、送り手の意図を表現した存在から、受け手の身近な世界を豊かにする存在に変わっていくのではないでしょうか。
パッケージング・インクルージョンは、シュリンクラベル事業、タックラベル事業、及びソフトパウチ事業と、その装着機械とサービスまでを一貫してグローバルに展開するパッケージングソリューションカンパニーである株式会社フジシールインターナショナルと、ドイツに本社を置き、国内外のさまざまな製品やパッケージに転写箔をはじめとする製品が採用されている薄膜フィルムメーカー、クルツジャパン株式会社の2社が中心となり、これからの社会に求められるパッケージの価値について、様々な方々と考え共創する機会を広く社会に提示することを目的に立ち上げました。エキシビション第一弾ではパッケージの本質的な価値のひとつである「つながる」にフォーカスします。パッケージング・インクルージョン実行委員会主催のもと、4名のグラフィックデザイナーと共に、パッケージを介して「つながる」ことで、今までとは違う価値を作り出すことに挑戦しました。
本プロジェクト(パッケージング・インクルージョン)では、単に内容物を保護・加飾する包装材としてのパッケージにとどまらず、生産・流通の構造をも変革するような「パッケージの概念」を大きく変えていくことを目指しています。
パッケージング・インクルージョン実行委員会
ディレクター 中根 章夫
それぞれの日常の時間に新たなストーリーを紡ぎ出す、人の行為と時間軸が「つながる」12面体カレンダーを提案いたします。
石田 清志
緊急非常食の缶詰を日常生活でもステキに置いておきたくなるような存在に。日常と非日常が「つながる」パッケージの提案。
小玉 文
パウチを活かした作り手と消費者が「つながる」新しいパッケージプラットフォームを提案いたします。
佐々木 智也
デジタルとフィジカルが重なる場における、少し未来の購入体験。ワクワクが「つながる」パッケージの提案。
真野 元成
1897年創業。時代の変化、容器の変遷とともに、お客さまの大切な商品にパッケージができることを提案・開発してきました。「包んで<価値>を日々新たなこころで<創造>します。」を経営理念に掲げ、これからも市場や社会の動きにいち早く対応し「変化とともに変化する」ことを企業活動の原点としています。
株式会社フジシールインターナショナル
執行役 京金武司
1899年創業のドイツに本社を置く薄膜技術メーカー。クルツの転写箔は、さまざまな製品やパッケージに採用されています。クルツグループのミッションである“making every product unique”を目指し、お客様個別の要件に合うベストソリューションを常に提供するために日々取り組んでいます。
クルツジャパン株式会社
代表取締役 中根 章夫
有福 英幸
株式会社フューチャーセッションズ代表取締役
広告会社にて、企業のブランディングやデジタルコミュニケーションに従事したのち、2012年にフューチャーセッションズを立ち上げ、共創による社会イノベーションの実現を促進。https://www.futuresessions.com
森 一彦
京都先端科学大学国際学術研究院 教授
ブランド・ストラテジストとして、テーマパークの事業再生や消費財、B2Bブランディングに取り組み、デザイン思考からのワークショップ開発など幅広いプロジェクトへのアプローチを探求している。
https://www.kuas.ac.jp/edu-research/profile/mori-kazuhiko
高橋 三和
株式会社R E M O N代表取締役
デザインコンサルティング、プロデュース会社を経て株式会社REMONを設立。これまで、企業ブランディング、オフィス建築、産地ブランドなど企画、プロデュース、プロジェクトマネジメントなどを担い、関わる人々が共に創り出すデザインプロジェクトを実現している。
山本 真澄
フリーランスPR
デザイン、インテリア、物づくり、ライフスタイルの分野を中心に、ブランドやデザイナー、企画展のPRを担当。その他、オルタナティブ・スペース”nadoya”の企画、PRにも携わる。
開催日時:2022年5月13日(金)~29日(日)
11:00-20:00(最終日のみ19:00まで)
初日18:00よりオープニングプレゼンテーション(30分程度)
東京都千代田区丸の内3−4−1 新国際ビル1F